Empirical Brand Story 1

フレーバー第一主義

「エンピリカル」は“フレーバーカンパニー”。スピリッツこそが『フレーバー』を伝える最適の手段

ラースとマーク・エミルは互いに『⾷とフレーバー』について同様の考えを持っていることに気づきます。彼らは⾃分たちの『フレーバー』という概念をもっと広げるため、レストランよりもはるかに⼤きな舞台である“世界”に向かって表現することにしました。
そして彼らは料理ではなく、スピリッツこそが『フレーバー』を伝える⼿段として理想的だと考えました。スピリッツは保存もしやすく運搬も可能で、さらに⾔うと、アルコールと『フレーバー』が分⼦レベルで結びつくことにより可能性が無限に広がっていくのです。この可能性を胸に2017年、ラースとマーク・エミルは、コペンハーゲンのミートパッキング地区にある10平⽶ほどの小さなキッチンで「エンピリカル」を設立しました。

あまりに独創的なエンピリカルは既存のどのカテゴリーにも当てはまりません。何故なら伝統的なスピリッツの概念を塗り替えることこそが、エンピリカルが何よりも大切にしている哲学だからです。究極のオリジナリティにこだわるエンピリカルは、既存のカテゴリーに一切興味がありません。

ラース・ウイリアムズ。ニューヨークの「wd~50」やロンドンの「The Fat Duck」でシェフとして腕を振るっていたが、その後、コペンハーゲンの「noma」にたどり着く。「noma」は、北欧の伝統料理を創り変え、料理界に⾰命的な⼤反響を呼び起こしたレストランです。

マーク・エミル・ハーマンセン。オックスフォード⼤学で社会⼈類学を専攻し、「新北欧料理とアイデンティティ ー」という論⽂を発表。「noma」のメンバーに加わる。⾷のサスティナビリティを提唱するためのシンポジウム、 デンマーク語で「⾷」を意味する「 MAD」も設⽴。

コペンハーゲンの港の近くの倉庫にエンピリカルの蒸溜所はあります。蒸溜所でつかわれているほとんどの機材や設備はエンピリカルのチーム自らが、デザインし設計したものです。蒸溜所の細部まで彼らの思いが浸透しています。

エンピリカルのチームはウェイター、シェフ、醸造家、そして科学者など多彩です。実践しながら学び、技術と経験を得ながら、何事にもとらわれない好奇⼼で研究開発に取り組んでいます。

エンピリカルのスタイルは東洋と⻄洋の酒造技術を独⾃にブレンドしたものと⾔えるでしょう。製造⽅法も常に微調整しながら変化しているので、スピリッツもリリースのたびに進化を遂げています。
また、製造プロセスは、穀物、⻨麹、醸造、原料、蒸溜、カット、ブレンド、そしてアップサイクル(再利⽤)の8つに分類され、それぞれエンピリカル独自の特徴があります。

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